■2023年9月30日オンラインサロンで紹介した本
「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」(エミリー・ワプニック【著】)
<本書の内容>
マルチ・ポテンシャライトとは、さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探求する人です。
本書では、マルチ・ポテンシャライトはあくまでも「ただの名前」でありその他にも言い方はあると言います。
器用貧乏やゼネラリスト、何でも屋というのも同じ概念のことを表現する言葉と考えても良いと思います。
マルチ・ポテンシャライトには以下のような種類があります。
・ルネサンス人:多くのことに興味を持ち、豊富な知識を持つ人
・スキャナー:関連性のない多くのテーマに強い好奇心を抱く人
・パティライク:いくつかのアイデンティティーを体現し、様々な作業を優雅にこなせる
また、マルチポテンシャライトのスキルは5つあります。
・アイデアを統合できる
・学習速度が速い
・適応能力が高い
・大局的な視点を持っている
・様々な分野をつなぐ「通訳」になれる
では、5つのスキルをかんたんにご紹介します。
■アイデアを統合できる
マルチ・ポテンシャライトは物事を統合するのに長けています。複数のコンセプトを組み合わせ、それが交わる場所で新しいものを生み出すのが得意です。
■学習速度が速い
マルチ・ポテンシャライトは、物事を理解するのが早く、あっという間にスキルを習得できます。
これには3つの大きな理由があるそうです。
・初心者慣れしている
・魅力を感じることには熱心に取り組める
・新しい興味を追求する時、ゼロから始める事はまずない
■適応能力が高い
マルチ・ポテンシャライトは、色んな状況や環境、人のニーズに合わせて多彩なスキルを生かすことができます。
■大局的な視点を持っている
マルチ・ポテンシャライトは、個々のアイディアが、さらに広い世界とつながっていることを知っており物事を大局的な視点から捉えるので、ブレインストーミングをしたり、壮大なプロジェクト思い描いたり、物事を改善する方法や考えだすことが好きです。
■様々な分野をつなぐ「通訳」になれる
マルチ・ポテンシャライトは、天性ののつなぎ手です。人と精神的につながるのも、人と人が互いに理解しあいつながり合うのをサポートするのも好きでしょう。
マルチ・ポテンシャライトの4つの働きかた
マルチ・ポテンシャライトの働きかたには4つの特徴があるということです。
1.グループハグ・アプローチ
2.スラッシュ・アプローチ
3.アインシュタイン・アプローチ
4.フェニックス・アプローチ
それではかんたんにみていきましょう!
マルチ・ポテンシャライト4つの働きかたをかんたんに解説します。
1.グループハグ・アプローチ
グループハグ・アプローチとは、職場で多くの役割を担い、いくつもの分野を行き来できることです。
2.スラッシュ・アプローチ
スラッシュ・アプローチとは、パートタイムの仕事やビジネスをいくつか掛け持ちし、その間を日常的に飛びまわっていることです。
3.アインシュタイン・アプローチ
アインシュタイン・アプローチとは、自分の情熱やエネルギーを費やせるような仕事をもつことです。生活を支えるための仕事をもち、かつ趣味や好きなこともやるようなイメージです。
4.フェニックス・アプローチ
ある業界で、数ヶ月、もしくは数年働いた後、方向転換して新たな業界で新たなキャリアをスタートさせることです。
幸せなマルチ・ポテンシャライトの大半が、この4つの働き方のどれかを採用しているといいます。
マルチ・ポテンシャライトの考え方によると、天職というものは必要ないということです。
また、「大人になったら何になりたいの?」と言う質問には、そこに「1つに絞れ」と言う含みがあり、それが良いという大前提での質問ではないかと思いますが、この本を読むと、それだけが正しいわけではないという新しい視点を与えられます。
<参加者の声>
自分が良く考えていた問題について取り上げられた題材だったため、刺さるものがありました。
普段の仕事だけの視野になるところを、客観的に見れる時間となり仕事に対する意義を考えられる場になる。