起業と経営フォーラム&オンラインサロン

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2023年5月25日オンラインサロンで紹介した本

「冒険の書 AI時代のアンラーニング」(孫泰蔵【著】)

<本書の内容>

 この本の著者は孫泰蔵氏です。兄はsoftbankの孫正義氏です。

孫泰蔵氏は、1996年、大学在学中に起業し、その後もインターネット関連のテック系スタートアップの立ち上げに従事しました。

2009年には「アジアにシリコンバレーのようなスタートアップのエコシステムをつくる」というビジョンを掲げてベンチャー企業のスタートアップを支援する会社「MOVIDA JAPAN」を創業しました。

また、2014年には「Mistletoe」をスタートさせ、世界の社会課題を解決しうるスタートアップの支援に尽力。

そして2016年、子どもに創造的な学びの環境を提供するグローバル・コミュニティである「VIVITA」を創業しました。

同氏は、良い未来をつくり出すための社会的なミッションを持つ事業を手がけ続けています。

この本の内容です。

「私たちはなぜ勉強しなきゃいけないの?」
「好きなことだけしてちゃダメですか?」
「自分らしく生きるにはどうすればいいの?」
「世界を少しでも良くする方法は?」

数々の問いを胸に「冒険の書」を手にした「僕」は、時空を超えて偉人たちと出会う旅に出ます。

「混迷する世界をつくった本当の課題とはなにか?」
「AIの未来に何をすればいいのか?どう生きるか? 」
「リスキリングってほんとうに必要なのか?」

誰もが迷う「問い」を胸のすく「発見」につないでいき、読者にどういきるべきかについて、大きなヒント、そして、勇気と指針を与えられる内容です。

AIが発達する未来から発想することで、本当に大切にすべきこと、時間をかけて取り組むべきことは何かを考えることから、大きな気づきを得ることができます。


・無理やり詰めこむ知識も、仕方なくやる仕事も、AIに負ける
・才能や能力は迷信。AI時代にはまったく意味がなくなる
・学びにも仕事にも「遊び」を取り戻すことが大切
・イノベーションは論理的思考では生まれない
・大事なのは、学んだ知識や成功体験を捨てること
・自立とは、頼れる人を増やすこと

<本の紹介>

この本の結論はとてもシンプルで、好きなことだけ探求していく。

そして、探求していった結果、自分にも周りの人にも貢献できる、ということです。

この結論は、様々な意見があるかも知れませんが、私は、「本当に自分の好きなことを探求していくことは大事だ」と思いました。

人工知能が本格的に世の中に溢れるようになった将来の状況から考えていくと、今、勉強して習得しようとしていること、役に立つと考えていることが、本当に役に立つか分からない。

私たちが高校や大学で学んで習得することが、もしAIができることなのであれば、それを学ぶことが本当に役に立つのか、と考えてみる。

そうであれば、本当に好きなことを探求すべきではないか。

これまでは、能力を高めるために学ぶ、つまり能力信仰のような考え方が普通だった。例えば、親は「能力を高めるために努力すれば、いつか報われる」と子供に言って教育するが、本当に正しいのか。

能力信仰になったのは、これまでの産業社会の在り方が、能力がある者が地位を与えられるというものだったことが原因であると筆者は主張しています。

これから目指したいのは、遊ぶように働くことです。

役に立つということは勿論大切なことですが、それ以上に、自分の興味、関心事を大切にし、それを仕事に展開していくことを大切にしたいと感じます。それは、学ぶというより遊ぶに近い感覚なので、「遊ぶように働く」と表現しました。

 

<参加者の声>

「冒険の書という本を初めて知ったので、そのような分野の本にもアンテナを張りたいと思いました」
「本の内容がとても面白く是非読みたいと思いました」
「時間を指定して話す内容を要約して伝えるということのトレーニングにもなりましたし、大前提として本を読んでアウトプットする場を設けているのが斬新で、刺激的だった」
「自分の頭の中を整理してアウトプットできた。そうすると、次に何を吸収したいのか明確になった」
「面白い内容で、発表も細部にわたり聞きやすい工夫がされていて勉強になりました。 参加者の感想からも刺激をもらい有意義で濃い時間でした」
「自分の考え方だけでなくAIでは読み取れない相手のさらに深い気持ちの部分を悟っていくことで、変化が起きると感じます」
「これから、遊ぶように仕事をする意識について、追求していきたい」
「遊ぶように働くために何をするか?という思考が深まった」
「仕事で目の前のタスク以外を考えながら過ごすこと。今回で言うと自分の本当に好きなことやしたいことと向き合う時間を取ることで忙殺されなくなると思いました」